7133  おお、なんということを、曾特首よ。 王老五 07.10.13

 あろうことか、我らが香港の首領、曾特首閣下が、一昨日のラジオ番組でこんなことを仰った。

「極度に進んだ民主主義は、社会に混乱を巻き起こす。文化大革命をみよ。それが例だ。」

 これは毛唐の司会に基づくラジオ番組だったので、英語で行われた。
 だから、昨日の South China Morning Post紙一面にデカデカと、

  You have a cultural revolution, for instance, in china.
  When people take everything into their hands, then
  you cannot govern the place.

なる小見出しが付け加えてあった。

 それを皮肉るべく、同紙の諷刺漫画には、



 実にうまく表現してある。
 毛沢東が乗っている台の下に注目せよ。それがすべてを物語っている。

 昨今、左傾化が著しい同紙の社説でも、文化大革命のことを明確に「あれは毛沢東が政敵を葬る
目的で紅衛兵なるものを組織し、全国にそれを展開した。結果的にそれは中華人民共和国にとり、大変な
混乱を巻き起こし、一大惨事といふべきものだった。」という主旨を述べている。



 筆者が黄色の下線を施した部分だ。
 今や、編集員五人のうち、三人までが中国人に占められている同紙の左傾化は、政治的な環境を
無視し得ないところである。数年前、同紙にて、大陸に対し、厳しい評論が売り物だった記者が辞職
した。今は米国の言論機関に移っている。

 そのSouth China Morning Post紙でさえ、社説で文化大革命のことをこのような決め付け方をして
いる。これには意外に思った。

 しかし、これまで失言があまりなかった曾特首にしては、この発言はどうしたことか?
 ひょっとして、隠された意図があったのか。あったとすればその動機は何だったのか。この発言に
よって、誰が利するのか、ここを注目すればよい。
 北京はどんな反応を示すのか? 文化大革命の決算は、北京とて触れてほしくない歴史のひとつだ。

 さて、曾氏の動機を探ってみよう。
 当地香港内、この発言により、いきり立つのは、民主党を核にした「汎民主連盟」であろう。

 ”ふざけるな。民主主義を文化大革命と一緒にしてくれるな。あの文化大革命が民主化だと?寝言を
いうてくれるな。どんな歴史家でもあれは毛沢東が操った所作だと述べている。無茶苦茶だぜ。”

 当然一般市民とて同感だろう。さすれば、民主化運動にいっそう市民が真剣になろう。とすれば、
民主化運動側に利するか? 十二月の臨時選挙を目の前にし、これは陳女史に塩を送ったことになる
のか?   ■
    
〔曾氏の事務所からの発表があり、”曾発言は適切を欠いていた。本旨は決してそうでない。”旨の
おっかけがあったというが、いったんあの立場の人物の口から出た言は、そう簡単に消せるものでない。}
 




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