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| 7122 | 消えていく言語 | 王老五 | 07.09.22 | ||||
| いずれは仕方ないと思いながらも、こうした図画に基づく数拠を示されると改めて寂しい思いが する。この十数年、Internetの実用化により、言語の淘汰はいっそう拍車がかかるとみて 間違いない。 日本語でも、明治維新頃、標準語なしでは全国あちこちで自由な意思の疎通が出来たものではなか ったであろう。そのおかげで多くの方言が死滅しかかっている。筆者など、浦島太郎並みだ。まだ 必死に田舎の方言を駆使し、妻子らに白けた目で眺められている。まだ小中學の頃の娘など、筆者が 家人に向かって話す言語を「おばあちゃん語をしゃべっている」と形容されたものだ。 筆者は二十代の頃は大阪は船場付近を徘徊していたから、大阪弁もどきも混じる。名古屋にも三年 近くいたから、名古屋弁だって酒の勢いを借りれば出る。福井出身の親友がいたから、ある時期その 福井弁に簡単に染まった。 だから、ある東京の取引先にいわすと、筆者のしゃべる日本語は、地方籍が見えにくい言語だそう な。もちろん、東京語からは程遠い。筆者は東京語に嫌悪感を抱いている。だから、なかなか東京語、 否、関東弁には染まらないだろう。何が筆者をして嫌悪を抱かせているかというと、「・・しちゃって 」に始まり、「・・しちゃう・・」。これは幼児語を大人が使っていることになる、と筆者は思って いる。やめてくれ。 中華人民共和国。共産党政権が言語統一に最初に着手したのは英断だった。これがインドと異なる点 である。インドでは統一言語が英語という実態がまだ続いている。複数の公用語はある、が、それで インド全国どこにも行って通じるか、となると、否という回答が返ってくる。が、中華人民共和国は、 今じゃ標準語が四十五歳以下ぐらいであれば、全国どこにいっても訛りはあるものの、それで通じる。 が、50キロ村が離れれば、それぞれ方言で話していると、まったく通じない、という。 今の小中学生あたりは、もはや自分の住んでいる地域の方言を満足に話すことが出来なくなっている という。これも中華人民共和国内における方言が徐々に死滅しつつある現象を物語っている。 九月二十日付、South China Morning Post紙に掲載されていた。 世界地図上、濃茶色、薄茶色というように濃度を分けて塗りつぶされている地域が、本来の言語が失 われている地域である、という。ことに濃茶色の地域はもうその土地の言語が死滅しているという。 日本国外務省の頁を訪問すれば、「キッズ外務省」などという項目にぶつかる。 成田の停車場にも、「キッズランド」というのがある。なんじゃこれは? 「子供外務省」「子供の遊び場」という本来の日本語でなぜ不都合なのかね。外務省よ、成田空港よ。 後者はやっぱり肥やしの匂いがして格好が悪いのかね? 農協の連中と同じ思いなのかね? くだらぬカタカナ語の濫用は枚挙に遑がない。 何かい、日本人よ、ひょっとしたら、進んでこの地図上で示されている濃茶色で塗り潰された地域に 母国を加えたいのかね? いや、そうとしか思えない。 ■ | |||||||
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