7098  北京と台北は本当に仲違いしているのか 王老五 07.08.18

 僑石という、かつて中華人民共和国にて、江澤民の好敵手だった共産党中央における重要人物が
いたが、もはや退役していることだろう。が、退役したとはいえ、隠然たる力を擁しているとみる
のが妥当であろう。
 この人物、本名は「蒋・・」だった。つまり、蒋介石と同じ姓であり、出身地も同郷といってよい。
 「蒋」の姓を隠すため、「僑」の姓を名乗ったらしい、という定説である。

 つまり、北京の政治局のうち、ある派閥は台湾と地下水で繋がっているとみるのが、玄人読みで
あろう。

 それを裏付けるような光景に出くわした。






 これらの巨大な広告は、東京の丸の内か、大阪では北に相当しようか、当地すべての中心が集まる
Centralの地下鉄内部にもう二週間以上ぐらいになる広告掲載風景である。

 内容は、「皆さま、台湾にいらっしゃい」というものだ。

 返還前の香港ならいざ知らず、返還後ちょうど今年が十年目だった当地である。英国から中華人民
共和国に主権が移転して十年も経過した現在における光景なのだ。
 当地政府の実務は、かつて返還以前の役人に踏襲されているというものの、北京からお目付け役が
当然睨んでいることは、明らかである。

 そんな環境下、これほど大々的に、北京が未だに国家として認めない台湾が観光誘致の宣伝を当地の
中心にずばりと展開している姿は、やはり留意しなければいけない。

 表面的な報道で踊っている中華人民共和国と台湾の軋轢は、眉唾をすることも考えなければならな
い。                                     ■





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