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| 7054 | クイズのような全日空の解説書 | 王老五 | 07.04.01 | ||||
| 英語らしき言語で行う機内放送を除き、当地と成田を往復する全日空便のの服務はまず申し分ないと 申したい。あ、そうそう、ひとつ注文をつけるのを忘れていた。それはワインの管理だ。赤ワインを 注文すると、提供されるのはチンチンに冷えたのを下さる。「チンチンに冷えた」という形容は、石川 県の放言なり。 これは全日空便のみならず、いったん日本の土を踏み、街角で赤ワインを注文すると、どの店でも この「チンチンに冷えた」のを提供してくれる。 白ワインの場合、大体それで結構。が、赤の場合、違うんだ。赤は常温なのだ、お分かり? 全日空の女給さん達に何度もそれを指摘し、「何だったら、街に出た際、中級以上と思われるパブに 足を踏み入れ、赤ワインと注文してみなさい。出来れば、ちょいと軒先を覗き、毛唐客がいるような 店に絞ること。」 機内で空中小姐らとこのことで話していても、丸で知らない感じだ。どうせ、化粧に余念がないの だろう。手指の加工にも。ある時、食事を提供を持ってきてくださった女給様の爪は、まるでチョコレ ート色そのものだった。筆者は一瞬どきりとした。食事を提供する立場の人は、どぎつい爪の色を示し 、善意の紳士客をどきりとさせるのは本末転倒だ。紳士は繊細なのだ、女性はどだい鈍感なのだよ。 キャバレー・ハワイならばよろしい。紳士達はその覚悟で参る。これは冷凍おでんを提供するような ものだ。かく形容したら、おわかりか? さて、 その全日空から頼みもしないのに、Bronzeという名のカードを送り届けてくれた。 どんな特典があるのか、封書にはその解説書が付帯してあった。眺めた。わからない。日本発行だ から、日本語で解説されている。が、わからない。 ![]() まず、このカードを頂いた理由は、前年の Mileage Card 利用実績に基づくものだとはわかった。 それはそれで結構なことだ。さて、どんな褒美があるのか? 上記。 いったい、何がアップグレードされるのか、皆目わからぬ。そしてポイントが登場してくる。ポイン トとなると、筆者の立場の利用者が全日空との関りの中で唯一あるのが、Mileage のそれだ。じゃ、 それのことか? だが、話が合わぬ。 こりゃ電話で尋ねないとどうしようもない、と電話して尋ねた。 応対に出た全日空香港の女性、、最初はその解説書の朗読に過ぎないようなものであった。ついに、 筆者の声が大きくならざるを得なかった。 「私がなんで電話しているのか、わかっているの? 本来、お宅の解説書が完備されておれば、わざわ ざ利用者の私が電話することはない。解説書だけで内容がわかればお互いに時間の無駄にならぬ。が、 どれだけ眺めてもどんな特典を頂けるのか、不明だ。だから、だ。 「はい、ですから、アップグレードを申請されますと・・・・」 「ちょっと待った、何が Upgrade されるんだい。それがまず判らぬ。Upgrade は目的語を取らない と何ら意味を持たない。」 「・・・ ちょっとお待ちください。ちょっと調べて後で折り返しお電話差し上げてもよろしいで せうか?」 「いいよ。ちゃんと宿題をきちんとやって頂戴ね。一発で利用者の私が理解できるように、しっかり ね。」 折り返し電話があったのは十分ほど経過した後であった。 何度か会話を重ねるうちに、どうにか判ったことは、アップグレードという彼らの用語は、それは 座席の等級を昇格させる、という意味だった。内輪でそれが当然のような用語になっているので ある為、それを使用したのだろう。 が、我々利用者は、全日空内部で彼らが使う用語には知悉していないのが当然だ。しかも、Upgrade だけでは、「いったい全日空は利用者が受ける服務のうち、何を Upgrade してくれるのだ?」と いう素朴な疑問が残る。 さらにポイント。 それは Mileage のそれではなかった。 ただ形式的に、Bronzeカードを利用者に提供すれば、自動的に2点が付帯される、との由。 そして、仮に座席を、三等から二等に、あるいは二等から一等に、というふうに、全日空側が利用 者の等級を昇格させた場合、その際、自動的にいったん付与した2点のポイントを強奪する、という ものだ。そこで座席の等級昇格ということに関する限り、Bronzeカードの特典は消える、と いうことがやっとわかった。 ややこしい。 当初から、「前年の実績に応じて、当社から利用者であるあなたに、Bronzeという名の カードを提供します。主な特典は、利用者から申請があった時に、座席の等級をひとつ昇格致し ます。が、それは一年に一度に限って、という条件が付帯されます。仮に、その一度使用されて 以後、利用者からさらに座席昇格の希望がありましたら、従来通り、Mileage のうち、香港・成田 間では、12,000 mile分がお客様にお持ちであれば、その分を落とすことを条件に致します。」 と述べれば、一発で理解できることなのだ。 この解説書を作成した係は、目線を利用者に置いていない。自分らの目線から一歩も出ていない ことから発生するクイズごとき解説書になってしまったのである。 販売の基本を外しておる。 こんな程度の低い解説書を、全日空側の管理者は知っているのか。あるいはその管理者とて、ここ まで理解できないのか。そうかも知れない。 ここで思い出した。もうひとつ驚くべき服務を全日空が提供していたことが判明した。 筆者の日本在住友人夫婦がこの六月欧州旅行を計画している。友人は多忙なので細君が何か全日空との 間折衝開始した。旅行積立があるらし。それを利用しよう、というものだ。 で、細君は全日空旅行センターというところとやり取りを始めた。友人が伝えるところによれば、何でも 全日空の担当者は、「切符と旅券の名前における綴りが、大文字・小文字の違いがあるとまずい。それで 二人の旅券に記載してある横文字はどうなっているか確認して欲しい。」という主旨の質問を細君に発した らしい。 その質問が本当に事実ならば、どうやらその全日空の担当者はまだ日本国の旅券を見たことがないよう だ。本人はおろか、他人の旅券を見たことがないことになる。そんな人物が、全日空を利用し、海外旅行 計画をしている利用者と折衝しているのである、こりゃ悲劇だ。 その話を聞いてから、筆者はおのれの旅券及び過去に利用した全日空便の切符のはんぴらを引き出しから とり出してみた。いずれも大文字で記載されている。大体が、個人の名前を含む、国家が証明するような 文書に記載する横文字となると、大文字で書かれてあるのが一般的だ。 よしんば、旅券あるいは切符のいずれかが小文字混じりの横文字名前の記載があったところで、それは 旅券名と切符名の不一致となるのか。聞いたことがない。 管理者の仕事能力が低下すれば、末端の社員のそれも同様になるのだろう。全日空は。 ■ | |||||||
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