![]() |
|||||||
| 7051 | あっと驚く為五郎 | 王老五 | 07.03.26 | ||||
| 当地の競馬、日本のそれと比較すれば、前者は大学生に置き換えるとした時、後者の仕組みはは 幼稚園児並みといっても過言でない。否、幼稚園児ではまだ過大評価かも知れぬ。 まず配当金の割合が違う。日本の中央競馬会は二割五分を懐に入れ、残りの七割五分を庶民に配当する。 日本の競馬ファンはかわいそうだね。そりゃ、実入りは乏しいもんだね。 当地、香港競馬会の取り分は、一割五分から七分と聞いている。だから、残りの八割三分から五分が 配当にまわしてくれる。万馬券など、朝飯前。日本円にして十億円相当の配当すら出る。 古い話だが、今から二十年ほど前、筆者が第一期における香港赴任開始した当時であるが、聞いた 話では、日系土建会社に勤務する日本人が仲間に誘われ、とにかく3Tという買い方をする馬券を買った。 それが中った。筆者も何十年前かの桜花賞のデビュー戦で勝ってしまったことがその後三ヶ月の無駄を 生む羽目になった。ところが筆者の場合と異なり、その人の場合、一度のデビュー戦が当時で邦貨二億円相当の 配当をもたらした。彼は直ちに会社を退職し、日本に戻った由。なんでも東北地方の出身らしい。 そう、その3T。これ、日本の中央競馬会にはおまへん。 日本の中央競馬会が提供するメニューは、たったの三つだけ。 当地? 一応十余種類。さらに、それを二つ、あるいは三つのレースに組み合わせることが可能なのだ。 たとえば、第三レースと第五レースと第八レースを組むとする。基本メニューは何だってよし。仮に連勝複式と しよう。これは日本も当地も同じ。 それを以上のように自由な三つのレースに組むということは、第三レースで中った、とする。そうすると、 その配当金が自動的に第五レースに繰越される。そして第五レースも中る、とする。そうすると、それが今度は 第八レースにも繰り越される。そして第八レースも中るとすれば、もう人生が狂うほどの配当金にお目にかかる ことになりかねない。 仮に、第三レースだけ中り、残りの第五、第八レースは外れだったとする。その場合でも、第三レースの連勝 複式の配当金はちゃんと頂ける。 単勝買いであっても、そうした異なる、任意のレースを掛け合わせることができるのだ。その場合の確率統計は 3x7=21通りになる。 レース開始一分前まで場外馬券場でも馬券の購入が可能だ。無記名。旅行者でも誰でも・・・・。 そして、レース結果。だいたいそうだな、五分も経過すれば、もう配当準備が出来ており、その中り券を窓口に 駆け込んでおばさん(おねえちゃん、アンちゃんもいるが・・大概はおばさんだ。)に渡せば、おばさんは 無表情にそれを機械にかけ、配当金をその場で渡してくれる。しゃべる必要なし。$10000以上の配当金の 場合、その場でおばさんは帳面につけるが。筆者はそれは一度だけこれまである。仕入れ値は$140だけ。 筆者は若い頃、当時大阪にいたので仁川、淀の競馬場に三ヶ月ほど毎週日曜日に筆者を誘った友人と通った。 その後、ぷっつりと足を洗った。それを復活したのは、当地にあって五年ほど前か。 中央競馬会はなぜこんなにすばらしい仕組みを日本に輸入しないのか。不思議でたまらない。 当地の仕組み、まさにコンピュータを駆使している、といえる。 英国競馬を踏襲している。だから、競馬場の雰囲気とて日本とは異なる。上等だ。競馬場の上階にあるレストラン などに入れば、毛唐など、家族一緒で食事に来ている。食事が一段落すれば、亭主はもちろん馬券買い。細君は 興味なければぼんやりと雑誌に目を通す、一方、小さい子供が遊ぶ姿に脇目で監視している、小さい子供は子供で とにかくベランダに出て、本物のお馬さんが走るのに感嘆の声を上げている、・・・ ざっとこんな光景だ。 レースは30分置きだから、親しい仲間と食事、談笑しながら、競馬を楽しむことが出来る。 レストランのみならず、廊下、その他は上品な内装を施してある。草履履きでは入室を許されない。 五年以上も前、日本の友人から依頼があった。 「JALの子会社の航空会社の機内誌を制作している会社が、機内誌の内容を更新するため、訪港を予定している。 ついては、彼らに昨今の香港事情を話してやって欲しい。ギャラは出るそうだ。」 やってきた。男性三人連れ。乞食みたいな風体。そのうち、ひとりが四十代ぐらいだったか。 「とにかく今、食事、買物、いずれも値上がりだ。インフレだ。そして免税品の価格も今は香港の価格は インドネシアの空港免税店より高い。」彼らの一通りの話を聞いた後、こう筆者はかました。 そうすると彼らの一人は、「じゃ、香港はもう魅力がなくなったのですね。」と勝手に結論に走った。 そこで筆者は切り返さざるを得なかった。 「ちょっと待ってくれ。香港の魅力は食事と買物だけかい?」 「じゃ、ほかに何があるのですか。」 「あんたら、ミーハーかオバタリアンぐらいしか、対象においていないのではないか。馬鹿な。・・。考えても みろ。一家の大黒柱はどなた様じゃ。中年男じゃろ。その中年男らにたまには旅行を楽しんで貰おうという 着想はないのか。」 「それじゃ、何があるのですか。」 「ある、ある。大いにある。大きくいって二つある。それは競馬と按摩じゃ。日本のそれらを異なる。ハイテクじゃ。 しかもそれがえらい高度な仕組みになっている。」 「・・・・・・・・・・。」 もうここまで来ると彼らは白けてしまった。ギャラを置いていかずに帰ってしまった。競馬、按摩はどう日本の それと比較し、違うのか、その質問すら出てこなかった。馬鹿共め。JALの子会社はなんと胡散臭い業者にに機内誌 制作を委託していることか。 姿も乞食風ならば、おつむの中も乞食風なのだろう。あのアンちゃん連中は。 さあ、その香港競馬。 八百長はよく新聞沙汰になっている。そりゃそうだろう。今じゃここらの本地人が運営しているのだから。馬券は その八百長を織り込んで買うしか手はない。とは申せ、我々素人が八百長の詳細は知らぬ。中れも八卦だな。 不正を働く時は、この民族は涙ぐましい努力と工夫をする。 ご覧じれ。 ![]() これ、レース日の水曜日朝に発覚したものだ。この画像は電子版「東方日報」紙から頂いた。この新聞は英字紙を も含め、当地で最大発行部数を誇る新聞であることは本地人は誰もが知る。。英語では Oriental Daily と称す。 出走小屋の足元、図のように、圧縮機を埋め込み、そしてそれを遠くからコンピュータ制御し、どの馬番に仕掛け るか、その都度可能ならしめるものだ。どんとなった際、圧縮機から馬を驚かせる気体のようなものが飛び出す 仕掛けだ。馬の反応によっては、騎手にも大事故を及ぼす可能性がある。 その日の晩、レース開始までには撤去が完了し、事なきを得た。 ■ | |||||||
元へ戻る |
|||||||