7011  すかさず、間を置かず・・ これが外交のいろは 王老五 07.01.29

 日本の右翼が「南京の真実」という映画を制作することを発表したことが、早速当地新聞に
以下のように報道されている。



 元来がこうした分野では、このSCMP紙は日本に対して厳しい見方を示してきている。だから、
すかさずこのことを報道したものだろう。写真入り。

 さて、以下。



 英語のSCMP紙が1月25日付で報道したすぐ翌日、中文の「都市日報」がこのように報道して
いる。
 媚中派ばかりの日本言論機関が好きな表現、「中国外務省」に相当する機関、つまり原語で表せば
「外交部」が直ちにこの動きを頭から冷水をかけるように、「南京虐殺があったのが正確な歴史認識で
ある」と一刻の猶予もなく、その日本右翼の言動を否定している。

 筆者が特筆したいのはこの点なのである。南京事件の是否については、号を改め述べたい。
 ここに中華人民共和国・外交部が見事に外交の基本を開陳してくれている。

 翻り、日本の外交・・・ 何十年にも亘り、ものいわず。だから、その間に、日本にとり、不利、
あるいは不都合な消息は、いつの間にか、国際世論上、それが事実として受け止められてしまう、と
いう点なのである。

 通常の商取引でも然り。筆者は、わが身にも言い聞かせているし、スタッフらにも覚醒していること
は、
 「否≠フ返事は間を置くことなく素早く相手に示せ。一方、"是≠フ返事はその限りにあらず。たまには
  わざと焦らすことにより、その"是≠フ回答が重みを持つことがある。」

 現実に"否≠フ返事を言いにくさから相手に伝えるのが遅れたため、相手がてっきり"是≠セと思い込ん
でいたところに"否≠フ返答をしたため、こじれたことが直接間接の案件で過去に何度かある。
 この場合、理屈では相手方は返事が遅れた方を責めることが出来ないものの、心情的に不満が燻って
しまう。所詮、人間というのは、表面では理を機軸にしているように見えても、奥底では心情が横た
わり、その人間を支配している。
 良くも悪くも、これが人間なのだ。
 誰しも、相手に"否"を回答する時は、嬉しくないものだ。いつもいつも"是≠フ返事をし、
いい子になっておりたい。が、そうはいかぬのが娑婆の冷厳なる現実。権限を持つ組織の上層にある
連中こそ、その苦い役割をこなしていかねばならぬ。どうかね?忸怩たる思いになる御仁がいるね。

 それにつけ、なんともはや、初心な日本外交だことよ。背筋が寒くなる。        
 その極めつけが、当地の日本領事が数年前、このSCMP紙上に投稿し、「日本は陳謝した。村山元
首相が談話で陳謝を述べた。だから、もうあの戦争のことでとやかく言われる筋合いはない。」という
主旨だった。
 これがその初心そのものなのだ。
 アホな。陳謝すれば、当然行動で示さなければならない。その行動とは? 申すまでもなく補償金
でしかあり得ない。その請求書を招くような言を以前の領事様はなさったのだ。それが証拠に、その
投稿文に対し、他に誰も論議しようと投稿してくるものがなかった。読者は意表を突かれたような
ものだ。世界の常識という枠を超える言を示され、呆気に取られた。呆気にとられたから誰も相手に
しない、という憶測がそう離れていないだろう。                     ■





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