5048  前号に続き、中華人民共和国の百姓一揆は・・ 王老五 05.04.16

 以下の記事は、13日付、SCMP紙である。


 
 もう見出しだけで十分であろう。
 前号で述べた浙江省東陽市に隣接せるHuaxiという村で起きた有様である。村人はもう村の
執行部を追い出してしまった。共産党同村当局は、自分らの安全が確保できないと思い、この村
から逃げ出してしまった、という訳である。
 原因は、前号で述べた東陽市が蒙っている災害と同じ、化学工場の垂れ流しによる農作物への
被害である。公害訴訟など、今の中華人民共和国ではあり得ない。農民らにとり、命がけで
お上に力づくで抵抗するしかないのである。
 派遣された1000人余りの警察隊も逃げた、と書いてある。
 写真が示すように、村当局の車を軒並み、破壊してある。右側に見えるバスは、東陽交通と
バス正面に書いてある。それもひどい打撃だ。

 実際のところ、大陸における殆どの一般人民にとり、反日運動の云々よりも、自分たちが明日
の米を確保できるかどうか、が最大の関心事なのである。

 田中角栄が大判振る舞いしたODAの援助金は、北京の一握りの共産党中央委員会の幹部の懐に
納まるだけであり、一般人民にはばら撒かれない。その甘い汁を吸える立場にある幹部らは、
そうして得た資金は、国家の為、産業投資するよりも、こっそり猫ババを決め、国内に保有して
いたらいずれ足がつくため、スイス、バミューダなどの海外金庫に移転しているのである。

 今度の騒ぎとて、実におかしい。次から次へと口実を並べてきている。
 それはすべて、約一ヶ月前、町村外相が宣言した、「中華人民共和国に対するODAは2008年を
以て終止とする」からなのである。
 デモを率いる親玉クラスは、タバコ銭程度で、フィルターを何度も重ねた国家からの援助で
動いているものとみて差し支えないだろう。

 共産党政権に歯向かうデモに対しては、つまり、古くは天安門事件、新しいものは法輪功、断固として
弾圧する割には、反日デモは一応警察隊を現場に派遣させているものの、その警備態度は長閑な顔で
光景を眺めているようである。
 いまだに、あの天安門事件における犠牲者はなかった、と発表しているのが、共産党中央なのである。
 
 先ごろ、ローマ法王が死去した。あのバチカン帝国だから、世界中からトップが弔問に駆けつけた。
バチカンはいわゆる中国代表として、「台湾」を選んだ。陳大統領は意気揚揚凱旋して
ローマから帰国した。それに脹れて、北京はそのバチカンには誰も派遣しなかった。こんなこと
は世界の常識にないそうだ。
 バチカンがなぜ台湾を指名したか、その根拠、背景を我々も知るべきであろう。   ■






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