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| 4021 | 陳台湾大統領は天晴れだ | 王老五 | 04.04.08 | ||||
| 日本では、その台湾のPresidentのことを「総統」と称している。つまり、「台湾の陳総統は、、、」 と表現している。 さて、英語では、とみよう。 世界の英語紙は、President Chen と称している。つまり、米国のBush氏と同じくPresidentなのだ。 さあ、今度は原語に照らしてみよう。原語は、「陳総統」だ。そう、日本が使用している「総統」 と同じだ。参考までに、米国のBush大統領とて、英語では無論、President Bush であり、支那語と なると、「布珠総統」だ。 同じ漢字を共用する(というよりも、1000年以上に亘り、日本が支那から支那の文字を借用している、 とも見ゆ)日本と台湾の間柄だから、日本の主張は、台湾の原語をそのまま使用している、それがどこが悪い? と開き直ってくることだろう。 いかにもその通りだ。それは道理に適う。それじゃ、お尋ねするが、日本と台湾、日本と中華人民共和国の 間で、同じように日本側は台湾、中華人民共和国の原語をそのまま転用しているか? 譬えてみよう。 日本の新聞・テレビは、「中国の外務省は、、」と報道する。 さて、中華人民共和国に「外務省」という呼称の機関は存在しているか? 答、否なり。英語でいう Foreing Ministry に相当する政府機関は、「外交部」と称する。そしてその責任者、つまり、日本でいう 外務大臣に相当する立場を、「外交部長」という。 おかしなことに一方では、そう、「主席」、「書記」という呼称は、素直に原語をそのまま転用している のが、日本報道機関。 英語では、中華人民共和国の国家主席、つまり、胡氏のことを、President Hu だ。 同じように、「・・弁公室」という原語をそのまま使っている。“弁公室”というのは、ただの事務所と いうことだ。英語でいうOfficeだ。 このようにみていくと、日本の報道機関の呼称には、何ら一貫した基準というものがない、節操がない、 ともいえる。そしてそこにはいくぶん政治色が見え隠れする。つまり、台湾のPresidentを一段低く見做しして いるようだ。 だから、「総統」としか称号を授けていない。同じPresidentでも米国の方には、大の文字が加わり、 「大統領」。 ・・・・ ずいぶん冒頭から話が外れたままに展開してしまった。ここで本論に戻そう。 さて、その President Chen。あの選挙では何かと異常事が重なった。 が、数日前、堂々と明言した。 「香港の“一国両制度”というものは機能しない」 と。 これは、当地香港でまだ誰もが口にしていない喝破なのだ。どれほど喉元から出そうになった立法評議員、 商業界の大立者、政府高官らはいたことだろう。が、そのことだけは、誰も公に口にしていない。前主席・ Jian Zemin 氏が来港した時、 「Jian氏は嘘つきだ。」 とまで勇気を奮って公言したLau女史すら、まだこのChen氏が喝破したことにまでは、言及していない。 香港の問題は、即台湾の問題に響く環境下にあり、このChen氏の発言は極めて勇気あるものといえよう。 そのChen氏、先の選挙時、投票日前日になって暗殺未遂の射撃に襲われた。当初、あれは芝居だろう、と いう憶測すら飛び交った。事実、あの事件が投票に大きく影響したのは、誰がみても明らかだ。 が、現実に、好運にもいささかせり出した中年男典型の腹の表面を、弾丸は掠っていっただけに終わった。 暗殺の対象になる、というのは、それだけ反対派にとり、極めて厳しい政策を履行している、あるいはしよう、 という背景が実際にあるからなのだ。 今、どこの国とて、政府の甘い汁を吸うべくそれに群がる寄生虫共をいかに駆除するかが、一番の課題だ。 どこの国も。日本とて然り。「改革」とは平たく分りやすくいえば、そのことなのだ。 日本の場合、あまりにも規制産業保護が行き過ぎた、だから、国際競争力がない。そして準政府団体とでも いうべき特殊法人の世界。意味の判らぬ特殊法人の乱立。これらの利権を得て甘い汁を吸っている連中にとり、 ヘタにそこにメスを入られるようになれば、死活問題だ。それこそ、山口組なりの筋に闇に依頼し、そうした 政策・改革を実行しようとするいかなる立場の政治家の首を、事実上刎ねる行動に出て当たり前だ。 台湾の陳総統は、そうやって暗殺対象になるまで、思い切った政策・行政を断行しようとしているのだろう。 翻り、日本。 宰相でどうだろう、暗殺の対象になったのは、近時では岸信介ぐらいではなかったか? つまり、岸以降、誰もなあなあの政治をただ順送りにお茶を濁してきただけということになる。それは 特殊法人、規制産業という、国家の全人口からすればほんの限られた割合にしか過ぎぬグループだが、選挙に なれば、心強い脇役となってくれるそうした寄生虫達と<持ちつ持たれつ>の関係をずっと維持してきただけに 過ぎないのではないか? そして、本来はそうした濁りを糾弾すべき立場にある報道機関すら、その甘い汁のおこぼれに預かり、 一般国民には頬かむり。 いよいよ以て台湾の「陳総統」、否「陳大統領」が光ってみえる。 − 完 − | |||||||
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